未来は過去にある。

いつも新しいものを
つくりたいと思っていた。

しかし、いま
新しさは飽きることなく消費され
時代の奥底へと沈んでいく。

そのような社会において
価値あるものとはなんだろうか。

急速な時代の流れの中で
置き去りにされ、人の記憶から抜け落ちていった
大切な何か。

時の移ろいによって磨かれていく、
日本古来の美意識のような。

時間や自然、人といった
コントロールできない偶発的な物語にこそ
美しさがあり
こころを満たす余白があるのではないか。

衣服、建築、空間、食、茶・・・
遠い過去から堆積してきた
人類の営みに欠かせない文化。

過去の遺物を、いまに甦らせることで
未来の考古物を発掘するのだ。

立礼茶室「然美」  亭主  髙橋大雅

髙橋大雅は一九九五年生まれ。

ロンドン国際芸術高校に入学し、
その後セントラル・セント・マーチンズに進学。

アントワープやロンドンのメゾンブランドで
デザインアシスタントを経験。

卒業後、ニューヨークにて「タイガ・タカハシ」をスタート。

二〇二一年十二月京都・祇園にて、
ブティックとギャラリーを兼ね備えた
総合芸術空間「T.T」と
予約制茶寮「然美 さび」を発表する。